コレクション: エマーソン・カドアキ

1979年、ブラジルのサンパウロ市で生まれ、母方はポルトガル系、父方は日本人の血を引いており、5人兄弟の末っ子として育った。彼は子供の頃から、テレビで放映された漫画を模写したり、グリッドを付けて拡大したり、さまざまな芸術的な形で自分を表現したりする兄弟たちと一緒に絵を描くのが好きでした。彼の祖父である門脇金次郎さんは秋田県出身で、彼も絵を描いており、彼の絵画への愛情は世代を超えて受け継がれ、彼が現在歩んでいる道へと導きました。

公立学校で教育を受けた彼は、学校時間外に課外授業を生徒に提供する「実験的」な学校で小学校を学びました。これらの授業で、彼はより芸術的な方法でデッサンや油絵に触れ、これらの技術をより頻繁に練習し始めました。

10代の頃、彼はパナメリカーナ美術学校に1年間通い、そこでグラフィックデザインと視覚芸術の両方における芸術的発展の基礎を学びました。当時、彼はパステル画や油彩画、キャンバスの油絵の作品で学校の展覧会に参加していました。

彼は21歳の時に日本に移住し、それ以来絵を描くことはなくなった。彼は仕事、日本語の習得、日本語の指導に集中していましたが、芸術への情熱は決して止まりませんでした。

ポーラ・カキハラとその家族が指導する絵画ワークショップに刺激を受け、彼は2022年に絵画の世界に戻りました。今回はアクリル絵の具を使い、以前から彼の興味を引いていた抽象芸術というスタイルに焦点を当てました。ブラジルではこのスタイルのアーティストに憧れていましたが、この表現方法で作品を制作したことはありませんでした。ワークショップはまったく異なるスタイルでしたが、それが私にとって絵画に戻るだけでなく、視覚芸術の言語のこの側面を探求する決定的な要因となりました。

彼は2022年11月に東京のブラジル大使館で開催されたExpoArt Focus Brasilに参加しました。彼は芸術を通して自身の文化的、芸術的影響を表現し、より広くグローバルな観点から、そして日本のブラジル人コミュニティにとって関連性があると考える考察、そして時にはより主観的な考察ももたらそうとしています。彼の最近の作品は、幾何学的な図形や陰影と組み合わされた色の飛沫が特徴で、深みと重層感を生み出しています。